蜂は、私たちの身近な環境に巣を作ることがありますが、住まいの中でも軒下は蜂の巣が作られやすい場所です。
軒下は壁や玄関などよりも外側に出ている部分で、強い日差しや風雨をしのげるだけでなく、巣を作る上で障害物がないことで、大きく作りやすいことから巣作りに最適な環境です。
今回の記事では、軒下に蜂の巣がある場合の対処法と注意点に加えて、作らせないための予防法についても詳しく解説します。
軒下に巣を作りやすい蜂の種類
まずは、軒下に巣を作りやすい蜂の種類について解説します。
私たちの身近に巣を作る蜂の中でも、最も危険性の高いのがスズメバチですが、スズメバチの種類のうち、コガタスズメバチやキイロスズメバチは軒下に巣を作ることがあります。
コガタスズメバチの巣は、作り始めがとっくりを逆さにしたような形で、その状態では、まだ働きバチが少ない時期であるため、とっくり型の巣を見かけた場合には、早急に対処するのがおすすめです。
キイロスズメバチの巣はラグビーボールのような楕円形で、初期は閉鎖空間に巣を作りますが、働きバチが増えると、軒下のような広い空間に移動することがあります。スズメバチの中でも危険度が非常に高い種類になります。
スズメバチに比べると危険度は低くなりますが、刺されると強い痛みを伴うアシナガバチも軒下に蜂の巣を作ることがあります。シャワーヘッドのような形をしていて、巣の穴が外から見えるのが特徴です。
軒下に蜂の巣がある場合に自分で駆除できる?
軒下は比較的、広い空間であることから、逃げる場所を確保しやすく、防護服などを準備できれば、自力での駆除も可能です。
しかし、巣が既に大きくて働きバチが周りを飛び回っている状況や、マーブル模様でとっくり型やラグビーボールのような形をしている場合は、危険性が高いスズメバチであるため、自力での駆除は避けたほうが良いです。
特に、キイロスズメバチは、スズメバチの中でも凶暴で警戒心が高いため、巣に近づくだけで襲ってくることもあり、針の毒性も非常に高いため、自力での駆除ではなく業者に依頼しましょう。
駆除方法
比較的、危険性が少ないアシナガバチや、作り始めの小さな巣であれば自力での駆除もしやすいですが、蜂の巣の駆除には危険が伴います。
自力で駆除する場合には、以下のものを準備しましょう。
- ・防護服(もしくは、厚手の長袖、長ズボンにレインコートを羽織り、革製の手袋やブーツを履いて露出している肌がないようにしています。顔や頭部は帽子をかぶり、タオルを重ねるなどします。)
- ・蜂駆除除用のスプレー(2~3本)
- ・トング
- ・ほうきなどの長い棒
- ・ゴミ袋
- ・ライト部分に赤いセロファンをはった懐中電灯
働きバチは日中、エサや巣材を集めるために、巣の外に出ているため、完全に駆除するためには、働きバチが戻ってきていて、活動量が落ちる夜間の駆除がおすすめです。
その際、ライトで巣を照らしてしまうと、蜂が光に反応して襲ってくることがありますが、赤いセロファンを貼ることで、光を認識しづらくなります。
巣の位置を確認したら、軒下にある蜂の巣から2~3メートル離れてスプレーを噴射します。刺激を与えると蜂が巣から出てきますが、焦らずに距離を取りながらスプレーを噴射し続けます。
巣の中から出てくる蜂がいなくなったら、巣の内部に向けてさらに30秒ほど噴射し、長い棒やほうきなどで巣を落とします。
落とした後にも念のため巣と周りの地面にも再度スプレーを噴射してから、トングを使ってゴミ袋に入れます。その際、ゴミ袋の中にスプレーを噴射してから密閉し、地域のルールに則ってゴミとして出します。
軒下にある蜂の巣を駆除する際の注意点
軒下に蜂の巣がある場合、条件や状況によっては自力で駆除することもできますが、一度蜂の巣が作られた場合、その場所は蜂にとって、巣作りに適した場所であるため、再発することもあります。
また、駆除を日中に行った場合や、駆除の際に取り逃がした蜂がいた場合、戻ってきて再度同じ場所に巣を作られることもあります。
また、軒下にできた蜂の巣は高所のため、高さによってはスプレー噴射の際や、蜂の巣を落とす際に、ハシゴを使う必要があります。高所での作業は落下のリスクもあり、スプレーを噴射している際に、蜂が襲ってきた場合には、逃げるのが難しく、刺される危険性も高まります。
軒下に蜂の巣を作らせない予防法
軒下は、蜂の巣が作られやすい場所であるため、予防をしておくのがおすすめです。
主な予防法としては、定期的に軒下をチェックし、忌避スプレーを撒いておきます。特に蜂が巣を作り始める4月~6月頃は注意が必要です。
軒下に網やネットを張って、物理的に蜂が入れないようにする方法や、蜂が嫌う光が反射するアルミホイルを軒下に吊るしておく方法もあります。
また、蜂が嫌う木酢液やハッカ油を撒いておくのも有効です。忌避スプレーに比べて、植物やお子さまへの影響が少ないというメリットがあります。
蜂の忌避剤についてはこちらで詳しく解説しています。
軒下に蜂の巣がある場合には
蜂は風雨や天敵から守れる場所に巣を作りますので、軒下は蜂の巣が作られやすい場所です。特に蜂が巣を作り始める4月~6月頃に対策を講じておくことが重要です。
軒下に蜂の巣を作りやすい種類としては、危険度の低いアシナガバチの他に、スズメバチの中でも特に毒性や危険性が高いキイロスズメバチやコガタスズメバチなどが挙げられます。
軒下にある蜂の巣が5センチ程度の小さいサイズであったり、アシナガバチのような比較的おとなしい種類の場合は、自力で駆除することも可能ですが、その場合にも万全な準備をして行う必要があります。
また、自力での駆除は、駆除しきれないことによる再発や、高所からの落下などのリスクが伴います。
確実で安全な方法は蜂駆除の専門業者に依頼することです。軒下に蜂の巣があってお困りの場合には、ぜひ「ハチ王」へご依頼ください。
10年間で10万件以上の蜂駆除をおこなってきた実績があり、駆除はもちろん、戻り蜂対策として忌避剤を撒く対応も可能です。一か月以内に再度同じ場所に巣が作られてしまった場合は、無料で駆除をする保証もついてアフターフォローも万全です。
お困りの際は、ぜひハチ王にお気軽にご相談ください。