蜂の巣が自宅の庭やベランダなどに作られると危険を感じると思いますが、小さい蜂の巣であれば自分で駆除できる場合もあります。
しかし、適切な方法を知らないと蜂の被害にあうこともあるため、注意が必要です。
この記事では、小さい蜂の巣の駆除方法と注意点について詳しく解説していきます。
小さい蜂の巣の駆除は簡単？
小さい蜂の巣というのは直径が10センチ未満のもので、まだ蜂の数も少ない状態の巣を指します。
このような巣は、大きな巣に比べて比較的駆除がしやすく、自分でおこなうのも決して難しくはありません。。
特に4月～6月頃の女王蜂が1匹で巣作りをおこなっている初期の段階で見つけることができれば、働き蜂がいないことで刺されるリスクが低く、また、冬眠から目覚めたばかりの女王蜂は比較的おとなしいので駆除の難易度が下がります。
小さい蜂の巣を自分で駆除する上での注意点
蜂の巣がまだ小さいうちは、自力での駆除も比較的簡単です。
しかし、小さいとはいえ、蜂に刺される危険性もあるので、以下のようなケースの場合は、業者に依頼するのがおすすめです。
スズメバチの巣である場合
スズメバチは私たちの身近にいる蜂の中でも、特に攻撃性と毒性が高い危険な種類です。
スズメバチの巣はマーブル模様に丸い形、もしくはトックリをひっくり返したような形をしていて、巣穴が一か所しかないのが特徴です。
スズメバチの攻撃性に加え、巣穴が一か所しかない点において、殺虫スプレーを巣の中に噴射するのが難しいため、巣が小さい場合でも、蜂駆除業者へ依頼するのがおすすめです。
作業が難しい場所にある場合
小さい蜂の巣で、スズメバチでない場合でも、梯子を使う必要があるような高所や、屋根裏などの狭い空間に作られてしまった場合は、無理をしないことです。
蜂の巣を駆除しようと、殺虫スプレーを吹きかけると、巣を攻撃されたことにより、中に潜んでいる蜂が外に出てきて攻撃をしかけてきます。
その際に、梯子を使っていたり、逃げる場所が確保できていない閉所であったりする場合は刺される危険性が高まりますし、梯子を使っていた場合、落下する危険性もあります。
他にも、給湯器やエアコンの室外機などに作られた場合、機器を故障させず駆除する必要があり、自力では難しいので蜂駆除の専門業者へ依頼しましょう。
小さい蜂の巣の駆除方法
スズメバチ以外の小さい蜂の巣で、できた場所が庭の木や、軒下などの屋外で、蜂が向かってきた際に逃げる場所を広く確保できる場合は、自力での駆除も可能ですが、しっかりとした準備が必要です。
ここでは準備するものと、方法・手順について解説します。
準備するもの
1.蜂駆除スプレー
※駆除の途中で空っぽにならないよう、2本以上準備します。
2.防護服
※防護服が準備できない時は、厚手の長袖・長ズボンにレインコートなどを重ねて着るのがおすすめです。また、蜂は黒い色に反応して攻撃してくるので、色は白を選びましょう。
3.顔や頭を守るためのマスク・ゴーグル・帽子・タオル
※マスク、ゴーグル、帽子を装着し、隙間や露出部分がないようにタオルを使います。その際、マスクだけでは蜂の針が貫通してしまうので、タオルを巻きましょう。
4.長靴やブーツ
※ズボンを長靴やブーツの中に入れ込んで、隙間がないようにします。
5.長い棒や剪定ばさみなど
※蜂の巣を落とすために使います。
6.トング
※駆除した蜂の巣と死骸をゴミ袋に入れるために使います。
7.ゴミ袋
※駆除した蜂の巣と死骸を入れるのに使います。
8.懐中電灯と赤いセロファン紙
※夜に作業をおこなう場合に使います。
方法・手順
蜂の巣の駆除は、蜂が巣に戻って休んでいる夜の9時頃がおすすめです。夜に駆除することで、日中は外に出ている働き蜂も一斉に駆除できます。
しかし、夜の作業の場合、視界が悪く、ライトを当てると蜂が光に向かって飛んでくるので、蜂が認識しづらい赤色のセロファン紙をライト部分に貼って使います。
準備ができたら、蜂駆除用の殺虫スプレーを巣に向かって噴射します。このとき、巣を攻撃された蜂が出てきて襲ってきますが、落ち着いて距離を取りながら、噴射し続けます。
巣から蜂が出てこなくなったら、巣穴に向かって30秒ほど殺虫スプレーを噴射し続けます。
次に、蜂の巣を用意していた長い棒や剪定ばさみなどを使って地面に落とし、トングを使って蜂の巣や死骸をゴミ袋に入れます。
念のためゴミ袋にも殺虫スプレーを噴射し、密閉してゴミとして出します。
また、蜂の巣が出来ていた場所周辺にも殺虫スプレーをまいておきましょう。
小さい蜂の巣は比較的駆除しやすいが…
4月～6月頃の小さい蜂の巣は比較的駆除しやすいため、自力での作業も可能ですが、適切な準備をすることが重要です。
しかし、蜂の巣が小さいとはいえ、スズメバチの巣である場合や、駆除作業がしづらい場所にできている時は、無理をせず専門の蜂駆除業者に依頼しましょう。
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