蜂に刺されると、刺された箇所が腫れ、痛みを伴いますが、アレルギー反応が無ければ軟こうなどの薬を塗っておくことで、痛みや腫れは治まります。
しかし、まれにアナフィラキシーという重篤なアレルギー反応を引き起こすこともあるので蜂刺されには注意が必要です。
この記事では、蜂刺されによるアナフィラキシーの主な症状や対処法について詳しく解説していきます。
アナフィラキシーとは?
「アレルゲンなどの侵入により複数の臓器に全身性のアレルギー症状があらわれて生命に危機を与え得る過敏反応」をアナフィラキシーと言います。
複数の臓器とは、皮膚や呼吸器、消化器、循環器、神経などを指し、アナフィラキシーショックとは、呼吸困難や血圧の低下、意識障害など、生命に関わる重篤な症状を引き起こすことを指し、早急に医療機関を受診する必要があります。
蜂刺されは、アナフィラキシーの代表的な原因のひとつであり、蜂毒に過敏な人や、過去に刺されたことがある人、複数箇所刺された場合は注意が必要です。
蜂刺されによるアナフィラキシーの発生確率と症状
「蜂に刺されるとアナフィラキシー症状が出る可能性がある」というのを耳にしたことがある方は多いと思いますが、実際にアナフィラキシーの発生確率はどの程度で、どのような症状が出るのでしょうか。
詳しく解説していきます。
発生確率
ミツバチに1回刺されると17%の方が感作(アレルギーとして身体に記憶され、蜂アレルギーを持つようになること)し、2回目に刺された方で31%に上昇すると言われています。蜂アレルギーを持っていても、必ずしも重篤なアレルギー症状を起こすわけではなく、全身症状が出る確率は20%弱だと言われています。(※1)
しかし、蜂毒にはヒスタミンが含まれていて、この物質はもともと身体の中に存在していることから、多くの蜂毒が同時に体内に入った場合、初めて刺された場合でもアレルギー症状を起こす可能性があります。
蜂による死亡事故は毎年発生していますが、蜂に刺されて死に至るのは、何度か刺された場合より、初めて刺されたケースの方が多いという報告もあります。(※2)
参考※1:初石皮膚科クリニック「蜂によるアナフィラキシー」
参考※2:VIATRIS「アナフィラキシーってなあに.jp「蜂毒アレルギーの症状」
症状
蜂に刺されてアナフィラキシー症状が出る場合、早くて5分、ほとんどの場合30分以内に全身症状が現れるといわれていますが、最長で8~12時間後に遅発性の反応が起きることもあるので、経過観察も重要となります。
アナフィラキシー症状は以下のようなものがあります。
・皮膚症状:全身のじんましん、かゆみや赤みなど
・呼吸器症状:喉や口、口腔内の腫れ、息切れ、呼吸困難など
・消化器症状:吐き気、嘔吐、腹痛、下痢など
・循環器症状:血圧低下、めまい、意識喪失など
蜂に刺されてアナフィラキシーの症状が現れたら
アナフィラキシー症状が現れた場合、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。その際には、「蜂に刺されてアナフィラキシー症状が出ている」ということを告げましょう。
救急車が到着するまでは、安静にして仰向けで横になります。その際は、血圧の低下や呼吸困難を防ぐために、荷物やタオルなどを重ね、30センチ程度足が上がるようにします。
また、呼吸を確保するために、首回りの衣服を緩め、吐き気・嘔吐の症状がある場合には、吐き出したものが喉につまらないように、顔を横に向けます。
アナフィラキシーの既往があり、医師から処方されているエピペン(自己注射型のアドレナリン製剤)を携帯している場合はエピペンを太ももに注射することで、アナフィラキシー症状の進行を緩和することができます。但し、エピペンの注射は本人や医師からの指導を受けた家族、幼稚園の保育士や学校の教員などに限られるので注意しましょう。
蜂対策の重要性
厚生労働省人口動態調査による「蜂刺傷による全国の死亡者数」は毎年発表されており、2023年には18名の方が亡くなっています。(※3)
蜂に刺されてアナフィラキシー症状を起こす確率は低いとはいえ、死亡事故がゼロでない限り蜂は危険な存在と言えるでしょう。
そのため、日ごろから蜂対策を行うことは非常に重要と言えます。
自宅に蜂の巣ができた場合は、早急に蜂駆除業者に依頼し、自然が多い場所に出かける際には、蜂が寄ってきやすい黒色の服装は避け、白や明るいパステルカラーを身につけるようにしましょう。
庭の木や、軒下、ベランダなどの蜂の巣ができやすい場所に、蜂専用の忌避剤を撒いておくことも効果的です。
参考※3:都市のスズメバチ
蜂刺されによるアナフィラキシーに要注意
蜂に刺されてアナフィラキシー症状が現れる可能性は、2回目に刺された方で約20%弱と言われていて、決して高い数値ではありませんが、アナフィラキシーショックを発症すると、呼吸困難や血圧の低下、意識障害などの症状が現れ、最悪の場合は命を落とすこともあります。
アナフィラキシーは蜂に刺されてから30分以内に発症することが多いのですが、12時間ほど経過した後に発症することもあるので、蜂に刺された後は経過観察が重要です。
全身のじんましん、呼吸困難、嘔吐、意識障害などのアナフィラキシー症状が出た場合は、すぐに救急車を呼び、横になって安静にして到着を待ちましょう。
蜂による被害を避ける為にも、もし自宅に蜂の巣が出来ているという場合は「ハチ王」へご相談ください。
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