「白い服だと蜂が寄ってこない」というのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。実際、蜂駆除で使用される防護服は白を基調としたものが多くなっています。
 
では、白い服だと本当に蜂は寄ってこないのでしょうか？また、どのような色だと危険なのでしょうか？
 
今回の記事では、蜂と服の色の関係や注意すべき服装、さらに服装以外の注意点も紹介します。
 

白い服だと蜂は寄ってこない？

 
結論からお伝えすると、白い服を着ていると、蜂は寄ってきにくくなります。
 
色の見え方は蜂の種類によって異なり、ミツバチは黄色や青などの一部の色、アシナガバチやスズメバチは白黒で見えていると言われています。白はエサとなる花や樹液を連想させず、天敵として警戒する黒ではないことから、寄ってきにくいとされているのです。
 
人のように色をしっかりと識別できるわけではないので、白に近いベージュや淡い色も同様に近寄ってきにくい色になります。
 

危険な時間帯もある？

ただし、白い服が危険となる時間帯もあります。蜂は光に向かって飛ぶ習性があり、夜間は街灯などの光を白い服が反射しやすく、蜂が飛んでくることがあります。
 
基本的に、蜂の活動時間は日中になりますが、夜間でも巣に近づいてしまった場合や、巣の駆除をする際には、光を反射するような白い服が危険となる場合があります。
 
特に、9月から10月にかけては、巣の中で新女王蜂が誕生しており、蜂の防衛本能が高まっている時期で、日が落ちるのも早くなるため、注意が必要です。
 

蜂が寄ってきやすい服装

 
次に、蜂が寄ってきやすい服装を紹介します。
 
前述した通り、ミツバチは一部の色を認識でき、アシナガバチやスズメバチは白黒で見えていると言われています。スズメバチは黒を敵と認識していて、防衛本能が働き、近寄ってくることがあります。黒以外にも茶色やネイビーなどの深い色、そして赤い色も黒と認識するので寄ってきやすいと言われています。
 
さらに、髪の毛の黒い色にも反応するので、帽子をかぶっていないと、頭が狙われやすくなります。帽子は白やベージュなどの淡い色のほうが良いです。
 
光に反射するような、光沢のあるアクセサリーは、光に反応して寄ってきやすくなるので、身につけないようにしましょう。
 
色や光だけでなく、ひらひらと動くものにも蜂は反応を示して、寄ってくることがあります。そのため、チュニックやスカート、風でなびくようなストールや、飾りなどがついた服装も蜂が寄ってきやすくなります。
 

服装以外の注意点

 
服装以外にも注意するべき点があります。
 
まずは、匂いです。蜂は糖分を含む食べ物や飲み物、さらに甘い匂いの香水や整髪料などに反応することがあります。そのため、自然が多い場所でのハイキングやキャンプ、庭の草むしりなどの際には、甘い匂いがする飲食物を近くに置いたり、香水などは使用しないようにしましょう。
 
また、蜂は人の体臭に反応して寄ってくることもあります。そのため、汗をかきやすい方はこまめに汗を拭き、無香料の制汗剤を使うと安心です。
 
行動にも注意が必要です。巣に不用意に近づいてしまったり、蜂が飛んでいるのを見かけた時に、大きな声を出したり、手で振り払うなどの行動は、蜂を刺激してしまうので刺される危険性が高まります。
 
蜂に遭遇した場合には、ゆっくりとした動きでその場を離れ、巣を見つけた場合には、近づかないほうが良いです。自宅の庭に巣がある場合には専門業者に駆除を依頼するようにしましょう。
 

白い服だと基本的に蜂は寄ってこないが…

 
白い服は蜂を刺激しにくいため、比較的安全な服装といえます。ただし、「絶対安全」というわけではなく、夜は光に反射しやすいので、逆に危険となる場合もあります。
 
さらに、蜂は色や光だけではなく、匂いやヒラヒラと動くものに反応して寄ってくることがあるので、庭の草むしりをする際や、自然が多い場所に行く際には注意が必要です。
 
もし「家の近くでよく蜂を見かけるようになった」「蜂の巣があるのを見つけた」という場合には、蜂駆除の専門業者に早めに連絡しましょう。
 
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