蜂のオス・メスの見分け方は?刺すのはどっち?行動の違いも解説

「蜂のオスは刺さない」ということを聞いたことはありませんか?

蜂を見かけると「刺されるかも」と、身構えてしまう人が多いと思いますが、すべての蜂が刺すわけではないとしたら、どの蜂が刺さないのか、見分け方を知りたい人も多いでしょう。

今回の記事では、「蜂のオス・メスの違いと見分け方」をテーマに、それぞれの役割や生態に加えて、蜂に遭遇した際の対処法についても解説します。

蜂のオス・メスの違いと見分け方

蜂のオス・メスの違いと見分け方

それでは早速、蜂のオスとメスの違いと見分け方を紹介します。

オスの役割・生態

蜂のコロニー(群れ)の中でもっとも多いのは働き蜂で、それらは全てメスになります。蜂の群れの構成は、メスが9割程度、オスは1割程度で、オス蜂は繁殖期(ミツバチは春~夏頃、スズメバチやアシナガバチは秋頃)にごく少数が誕生します。

オス蜂の役割は繁殖のみで、女王蜂と交尾をして子孫を残すためだけに存在します。そのため、働き蜂のようにエサや巣材集めに飛び回ることもなく、女王蜂のように卵を産むこともありません。

オス蜂は卵から孵って1~2週間ほどは巣で過ごし、成熟すると巣を飛び立ち、繁殖期に飛び立った新女王蜂と交尾を行います。

交尾を終えたオス蜂は、交尾器を女王蜂の体内に残したまま落下し、死に至ります。また、交尾をできないオスも一定数存在しますが、オス蜂は自身でエサを集めることができず、巣に戻っても働き蜂から追い出されてしまうので、数週間ほどで餓死してしまいます。

メスの役割・生態

前述した通り、蜂のコロニーに存在する働き蜂や女王蜂はメス蜂になります。働き蜂は最も数が多く、巣作り、巣の掃除、エサ集め、幼虫や女王蜂の世話などの多くの役割を担っています。基本的に1ヶ月程度で寿命を迎えますが、ミツバチの働き蜂の一部は女王蜂と一緒に冬を越すため2~3ヶ月程度生きることもあります。

女王蜂の主な役割は産卵です。冬眠明けは自らエサ集めや巣作りを行い、巣ができたら産卵を始めます。その後、働き蜂が増えると、女王蜂は産卵に集中します。交尾の時期はミツバチで春頃、スズメバチやアシナガバチで秋頃ですが、女王蜂は交尾の際に雄蜂から受け取った精子を体内の貯精嚢に保存できることから、長期間の産卵が可能です。。寿命はミツバチが約2~3年、スズメバチは約1~3年、アシナガバチは1年になります。

見分け方

蜂のオス・メスの見分け方のポイントは、針があるかないかです。

蜂の針は産卵管が変化したもので、産卵管を持たないオス蜂は針を持たないのです。オス蜂の腹の先にあるのは、針ではなく交尾器になります。そのため、メス蜂は腹の先が尖っているのに対して、オス蜂は平たいという特徴があります。

また、蜂は、頭部の左右に2つの複眼と頭頂部に3つの単眼があり、ミツバチのオスは、メスと比べて複眼が顔の半分を占めるほど大きくなっていますが、飛んでる蜂の複眼を見るのは難しく、さらにスズメバチやアシナガバチではほほ違いはありません。

そのため、蜂のオスとメスを見分けるのは、針の有無以外で判断するのは難しいと言えるでしょう。

蜂のオスは刺さない?

前述した通り、オス蜂は針を持たないので基本的に刺すことはありません。ただし、遭遇した時に手で払うなど刺激を与えると刺すような行動を起こすことがあります。

また、大顎(おおあご)で、噛みついてくることもありますが、それに関してはほぼ刺激はないといわれています。

また、近年の研究では「オデコフタオビドロバチ」のオス蜂は刺すことがあるということが明らかになりました。オデコフタオビドロバチのオスは、交尾器に1対のトゲを持っており、そのトゲで刺すことがあります。ただし、基本的にオデコフタオビドロバチは、手で捕まえるといった行動をしない限り、人を襲うことはないと言われています。

参照:神戸大学「ドロバチのオスは交尾器で刺して身を護る」

蜂に遭遇した際の対処法

蜂に遭遇した際の対処法

私たちの生活の身近に存在するミツバチやスズメバチ、アシナガバチのオスは、針を持たないため刺してくることはありません。

蜂のオス・メスの見分け方のポイントは針の有無ですが、遭遇した時に瞬時に見分けるのは非常に難しいでしょう。

そのため、蜂に遭遇した際には、オス・メスを見分けようとするのではなく、刺激せずにその場を離れることが重要です。

まずは、ゆっくりとした動きでしゃがみましょう。特にスズメバチやアシナガバチは高いところを警戒する特徴があるので、しゃがむことで視界から外れることができます。

急な動きは蜂を刺激してしまう可能性があるので、しゃがんだまま蜂から距離を取るようにゆっくりと移動し、ある程度離れることが出来たら立ち上がって走って逃げましょう。

「大きな声を出す」「手で振り払う」という行動は、蜂を刺激してしまい、刺される危険性を高めてしまうので、決して行ってはなりません。

なお、万が一刺されてしまった場合には、すぐに刺された部位を流水で洗って冷やしておきます。刺された部位が赤く腫れたり痒みが出た場合には皮膚科を受診し、意識障害や激しい動悸、呼吸困難などの症状がある場合には、すぐに救急車を呼びましょう。

蜂のオス・メスの違いについて

蜂のコロニーに存在する働き蜂は全てメスであり、オスは繁殖のためだけに、ごく少数しか存在せず、オス蜂にはメス蜂のように産卵管が変化した針がないため、刺される心配はありません。

オス・メスの見分け方のポイントは主に、お腹の先の部分が尖っていて針があるかどうかだけなので、遭遇した際にすぐに見分けるのは難しいでしょう。

また、オス蜂は繁殖期に産まれるので、オスだと判断できたとしても、刺すことのある働き蜂(メス)が、近くにいることも多いです。

そのため、「蜂がよく飛んでる」「蜂の巣を見つけた」という場合には、すぐに専門の蜂駆除業者に連絡しましょう。

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